イントラロジスティクスについて

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『イントラロジスティクス』という概念は、倉庫環境のあらゆる要素に影響を与える大きな分野です。

Ranpakのオートメーション・イノベーション担当ディレクターのSaar Davidiは、16年以上にわたり倉庫や流通センターの技術を管理してきました。ここでは、『イントラロジスティクス』に関して、そして倉庫環境で商品や情報を動かすプロセスについて伺いました。

イントラロジスティクスとは

「簡単に言うと、イントラロジスティクスとは現場の材料や情報の流れです。たとえば流通センターでのイントラロジスティクスには、注文処理能力の最適化、あるいは生産と材料の流れに関するデータの速やかな取得などが含まれます。」

すべてのプロセスの調整、情報の取得、情報の活用が、この領域では重要な柱となります。

イントラロジスティクスが価値を生み出す場所

他の投資の場合と同様ですが、イントラロジスティクスの改善がROIにどのような影響を与えるかをの検討が重要です。「物流コストの全体像を把握し、最も影響の大きい部分への投資を最適化することが大切です。ある部門に少し多めに投資することによって、別の部門で大幅な節約が実現する場合もあります」とSaarは言います。

「Ranpakの倉庫では、エンドオブラインに重点を置きます。ただし、ピッキングなど上流の工程の改善にも貢献することができます。たとえばRanpakの機械では、ラインの先頭でボックスを自動的に組み立て、ピッキングした商品をすぐに入れられるよう配置します。包装ラインの途中では、箱の高さを中身の最も高い位置に合わせて自動的に調整し、箱に封をします。この過程で、出荷する製品に合わせて箱の大きさを最適化するためのデータも収集されます。ピッキングした商品をそのまま箱に入れて機械に通せるため、ピッキングした商品を移動用のカートで運んでから箱に入れるという流通センター内の手間を省くことができました。」

イントラロジスティクス最適化への投資時期の決定

通常、イントラロジスティクスの最適化を検討するタイミングは、処理能力のレベルによって決まります。必要な処理能力を維持するのが非常に難しいという状況になったら、それが物流センターを改善するタイミングです。その時点で、今後数年間の予測される回転率に合わせて、現場を設計します。

ホリデーシーズンのような生産の季節的なピークについて、Saarはソリューションの拡張性(スケーラビリティ)が要因となると指摘しています。「サイトは平均的なピーク売上高を中心に設計されているため、自動化の柔軟性はこの点で非常に役立ちます。ブラックフライデーのように需要が急増する時期には、自動化によって生産量を拡大することができます。平均を上回る需要を想定して現場を設計する必要はないのです。」

どのような規模の企業にとっても、自動化を進める原点は、データのコントロールにあります。「一般的に、自動化によるイントラロジスティクスの最適化に着手する企業は、その理由として、ソフトウェアとデータ改善の達成可能性を挙げます。そのような企業は、紙やExcelのスプレッドシートを利用し、手作業の在庫管理によるミスにうんざりしています。一方自動化が進めば、従業員が製品をスキャンするだけでデータは自動的にシステムに記録されるためミスが起きません。」

エンドオブラインの自動化が倉庫の効率化に大きく貢献

Saarは長年にわたり、倉庫のあらゆる部分にまたがる統合プロジェクトを管理してきました。その中で、自動化プロジェクトの業務責任者が必ずしも最も効率的な改善案を持っている訳ではないということを経験してきました。

「イベントで講演する際は、自動化をめぐる認識についてよく話します。ほとんどの企業で、自動化を検討する際には、まずラインの先頭に目を向けます。現場で商品を保管したり取り出したりするシャトルシステムやロボットをすでに見ているからです。そして、通常先頭のピッキング工程を改善する方が、商品の梱包工程よりも簡単に達成できます。商品がいったん梱包のプロセスに入ると、それぞれのスタッフが手作業で対応することになります。ここに、ライン最大のボトルネックが生じるのです。そこで、エンドオブラインを自動化することで、手作業による梱包のばらつきがなく、安定した仕上がりとなるため、結果カスタマーサービスも改善されます。さらに、エンドオブラインの自動化はROIをより早く実感できる部分でもあるのです。」

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