エルゴノミクスに基づいた設備の導入により、梱包時間とコスト削減を実現

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ビジネスのあらゆる領域の中で、特に業務効率に直結するのが倉庫業務です。エルゴノミクス(人間工学)に基づいた倉庫設備があれば、作業品質だけでなく、作業員の快適性も向上します。

以前の記事(英語のみ)で、倉庫の基本的な人間工学について説明しました。不要な移動、過度の重量、そして危険物を梱包ラインから取り除くことで、作業員を疲労や怪我から防ぐことができます。また、Ranpakの『Pack Space Excellence(梱包ラインの最適化)』のコンセプトを取り入れることで、梱包ラインのさらなる改善が見込めます。

『Pack Space Excellence』とは

簡単に言えば、機械などの梱包ソリューションと梱包エリアのスペースの両方を最適化し、効率的な環境を作ることです。いくつかの主要要素に分割し、プロのインテグレーターがそれらのバランスを見極めます。

倉庫設備にエルゴノミクスを取り入れるには

『Pack Space Excellence』の検証は、倉庫内のどこにシステムを組み込むかの判断に有益です。作業員にはそれぞれ異なる個性があるため、ある程度の柔軟性も必要となります。個々の状況に応じてソリューションをカスタマイズすることで、梱包ラインに無理なく溶け込み、事故の危険性も軽減されます。

事例のご紹介:PadPak LC緩衝材システムと梱包台のインテグレーション

cushioning system, padpak used at packing station in warehouse

この事例では、倉庫の梱包ステーションのレイアウトが、作業員の身体に合っていませんでした。必要なものに手を伸ばしたり、身体を曲げたりねじったりするなど、無理な動きが多く、それが怪我や欠勤につながっていました。

成果:

  • PadPakシステムを梱包台の下に組み込むことで、すべての梱包資材が梱包担当者の手の届くところに配置され、無理な動きが無くなりました。
  • 梱包台周辺に余裕ができ、動きやすく、危険な動きも軽減されました。

倉庫内スペースの節約

梱包環境において、スペースは重要なリソースです。梱包ソリューションを評価する際には、倉庫内で占有するスペースが経済効率に直結します。したがって、スペースを有効に活用して包装資材や機器類を配置することが重要になります。

事例のご紹介:Geami HV包装システムと梱包台のインテグレーション

package wrapping, geami machine used at packing station

この事例では、倉庫内のスペースが狭く、梱包台を増やすのは不可能でした。そのため、新たに取り入れる包装システムは、既存設備に組み込む必要がありました。ここでは、既存の梱包ステーションのスペース内にぴったり収まるGeami HVが理想的なシステムとなりました。

成果:

  • Geamiシステムをカスタム統合したことで、倉庫内で使用できる梱包台の数が50%増加しました。梱包工程を複数の作業ステーションに分ける必要がなくなったため、梱包担当者の移動距離が短くなり、作業の中断もなくなりました。
  • 作業ステーションがすっきりしたことに加え、作業員がかがまずに梱包資材を取れるようになったため、作業効率も向上しました。また、怪我や疲労の原因となる動作が少なくなったことで、労災リスクも低減しました。

生産性の向上

生産性の向上は、『Pack Space Excellence』の3つのポイントの最終項目です。カスタム統合により、梱包担当者は、遮られることなく自由に倉庫内を移動できるようになり、作業効率の向上が可能となります。

事例のご紹介:FillPakすき間埋めシステムをベルトコンベアの上に設置

void fill machine, fillpak used in conveyor belt

この事例では、倉庫内のプラスチック製エアバッグシステムが生産性のボトルネックとなっていました。そこで、自動化と生産性の向上にフォーカスし、梱包ラインを見直しました。プラスチック製エアバッグを紙製のすき間埋めシステムに置き換えることで、環境配慮という観点でもプラスになりました。

成果:

  • 自動化システムの導入により、梱包ラインの生産性が大幅に向上し、スループットは+20%を実現しました。
  • コンベアと、フットペダルで操作可能なFillPakシステムのインテグレーションにより、最適量のすき間埋め資材を短時間でボックスに詰めることが可能になりました。

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